イタリアのニュースサイト”neveitalia”から記事を紹介、翻訳します。

フェルナンデス選手の負傷が事前に報じられていたが、例え報道の時が違っていても、羽生選手もジン選手も負傷してたかにみえる。伊ニュースサイトより

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ハビエル・フェルナンデス選手 会見

”今日は簡単な日ではなかったし、この1か月は足の怪我によって全く良くない日々だった。昨日も練習出来なかったし、今朝だって出来なかった。今日は医務室へ行き、試合に出場するために彼らに助けを求めた。僕は知っていた。ユヅルに勝つ唯一の可能性は自分のプログラムを過去最高の出来にすること、ミスもなくである。勿論、沢山の問題を抱えていたし、このフリープログラムに立ち向かうことは簡単なことではなかった。僕はネガティブな思考から離れるために心を開放することに集中した。そして自分に言い聞かせた。”この試合はシーズン最後の試合だぞ、本当に、本当に最後だ。”

怪我があったのにどうしてこの試合に勝てたのかは説明つかない。問題のことより、試合に出たいという気持ちがより強かった。リンクに上がるとき、痛みも疲れも感じないと自分を無理やり納得させた。自分より前のプログラム順の羽生選手に、何が起こったかは全く知らなかった。試合前は選手それぞれが自身のことに集中しているから。僕たちは毎日より良い演技のために練習し、毎試合最高のポテンシャルを得られるよう努めなければならない。リンクに立った時、絶対にミスのない演技をしなければならないと意識していた、そして最後には実行出来た。

怪我のことについて話すと、かかとの炎症を起こしていた。だけど心配することはない。痛みを起こす部分を守るために詰め物をしたし、超音波の治療も受けた。この場でブライアン・オーサーにも感謝を述べたい。彼はいつもそばに居てくれた。常に僕たちを助ける準備が出来ている。例え僕たちが良い人物であっても悪いやつであっても、そして良い演技が出来たかもそうでなくとも関係なくだ。ユヅルのそばにいることはスペシャルなことだ。トロントのクリケット・クラブで僕たちは一緒に練習していて、どちらかが1位か2位かは大事なことではない。ブライアンと一緒に大事なものを築き上げてきたし、この場に僕たちみんなでいられることはファンタスティックなことだ。”

もし何年か前に誰かが僕にこう言ったとしたら、”君はユーロを4連覇して2回世界チャンピオンになるよ”、シンプルにこう返事しただろうね。”君は本当に頭がおかしいよ” (自分自身も予想もしていなかったことを成し遂げたということですね。)

羽生結弦選手 会見

自分のメンタルがどうであったかを説明するのは難しい。フリープログラムがこのようになってしまったのは少し後悔がある。だけどハビが勝ったことは本当に嬉しい。ある側面から見れば、(2位を獲ったことは)喜ぶべきた、だけど別の面からみると、自分の演技には残念な気持ちだ。リンクに上がる前ははっきりと落ち着いた気持ちだった。だけど気持ちが落ち着いているということが良い演技に自動に繋がるわけではないということだ。

自然なことだが、フィジカルと同様にメンタルを良い状態に保つことは大事なことだ。思うに、この2つの要素は別々のことをするが、これをバランスよく保たなければならない。このバランスを均等に保つことが出来なかったと、この試合ではっきりと感じた。演技中は大きな苛立ちを感じた。後半の4回転サルコウを決めるべきだったし、最も得意なジャンプであるトリプルアクセルもミスした。これらは本当に残念である。フリープログラムの事を置いといて、ショートプログラムについて言えば、自分は良い演技をしたスケーターだったと思う。つまり、少なくともこの事が自分を傲慢にさせてしまった。

 

 

引用元記事 (写真も引用元のものです)

 


フェルナンデス選手と羽生選手の関係は本当に素晴らしいですね。オーサーコーチともかなり良い関係を築いているのが窺えます。怪我だったからこそ強く精神集中を維持出来たハビエル選手とショートが上手くいったからこその羽生選手のミス、という対比がフィギュアスケートの難しさを感じさせました。(メンタルとのバランス、ショート・フリーで2回競う等)

”傲慢”という言葉が記事で出ていましたが(実際はこの言葉は使っていなかったかもしれませんが)、それを会見で自分に対して言った羽生選手は本当に凄いと思いました。この冷静に自分を分析出来るのは私も見習いたいです。本当にクレバーな選手ですね。将来メンタルコーチにもなれそうです…

この記事の見出しには”ハビエル選手だけでなく、羽生選手もジン選手も世界選手権ですでに負傷していたのではないか”という見方が上がっていますが、実際はどうだったのでしょうか。伊メディアも今季は羽生選手の優勝だろうと予想していたので、びっくりしたのかもしれませんね。しかしフェルナンデス選手も凄いプログラムだったので、今年は本当に二人の双璧の戦いでした。ただ、来年はすでに別種類の4回転も持ってるジン選手と宇野選手が追い上げて来れると思うので、ますます目が離せません。

次の記事ではジン選手とメドベデワ選手の会見を取り上げたいと思います。